1998年に行われたオークション用のカタログ。 半分がメインのヘラクレスの品で、半分がディズニーの他作品の原画。 推定落札価格と作品が掲載されています。 ヘラクレスのセル画はハンドペイントのものが二種類、オークションに出されたものと、キャスト限定販売のものがありましたが、いずれも原画ではありません。 原画として出ていますが… このオークションのためのセル画です。 ディズニーではリトルマーメイドを最後に、セル画での作画は消滅しています。 ですので、制作段階の品としてはマケットが最大の目玉になるかと思います。 出された品は写真で見ても良い出来です。 市販品ではお目にかかれないクオリティーのハデスやペイン、パニックたちが見られます。 各市販品のアーティストプルーフ、プロダクションプルーフとも比較にならないミュージアムクオリティーと言われるレベルの作品です。 セカンドマーケットにはマケットは出て来ていません。 原画ではないオークション出品分のセル画はすべてのパターンで出て来ています。 このオークションの原画と呼ばれる作品、数十枚限定のキャスト限定販売品、ハンドペイントではない数千枚限定でストアで販売されたセリグラフセルで、数量が少ないほど希少になり、上記は価格順です。 サザビーズの予定価格は当時の円で数万円からで、今では安くて数万〜数十万円で取引されています。やはりどこまでいっても制作に使用された原画ではないということは、価格にも限界が出ます。 このように、ヘラクレス作品のハンドペイントの原画は、テレビシリーズにしか存在しません。テレビシリーズは作画に関しては映画に劣るので、同じクオリティーの人物画、さらにベストアングルは奇跡に近いです。 セル画購入の際の真贋鑑定に所持して来ましたが、カタログ自体も現在はなかなか売りにも出ないと思います。 掲載品はヘラクレスとペガサスのセル画が日本のギャラリーに来て非売品となっていましたがかなり前に閉店しており、昨今eBayに出ているものが同一品であるように思います。 たまに展示会等で他作品の原画を見かけることもありましたが、映画作品のセル画を美術品としての価値を求めて購入するのであれば、リトルマーメイドまでです。